【ゲイ、もしくはバイの就活生に告ぐ】 合コンでもてそうだとかいう理由で会社を選ぶな
初めまして。
俺、現在日本の総合商社に勤務しておりますリーマンです。
生い立ちからサクッと来歴を以下に書きますと、
1991年 誕生
1997年 球技を始める。16年続けることになる。
2010年 私立大学入学 強豪体育会に入部
2013年 部活だけ明け暮れ、特に反省もせずに就浪
就活のネタ作りの為に海外で1年間インターン
2014年 なんとか総合商社に内定
2015年 不動産部隊で開発に従事
といった人生になってます。
概ね上記で私の人生は語り終えたかと思います。
まさに合コンに行けば、入れ食い間違いなし!の物件を自負した人生であります。最近、サーフィンとボルダリングを始めた私に死角はありません。
「趣味?えーとねー、 んー 最近はボルダリングとかしてるかな。 えっ、マジ?○○ちゃんも興味あったの? 俺でよかったら、教えるよ!全然! 今度の土日とかどう?」
などのトークも展開できるよう、準備は万端です。
ただ1つゲイだということを除けば。
俺にとって最近苦痛なことは、業務後の合コンです。
入社して一ヶ月頃は、私も↑みたいな会話、やっていた気がします。
俺はノンケ(=非LGBT)っぽく振る舞えるんだぜ。オカマとはちげぇんだ。
なんて誰に向かって言ってるのかわからない、心の中での自慢を言いながら恵比寿の個室居酒屋で自尊心を養っていました。
22歳以下のゲイやバイは、まだ自分がLGBTに属するとはっきり自認できているケースは少ないと思います。
私自身がそうでしたし、ゲイ界隈では"ゲイゲイしい"(=女々しい)のはモテないので
LGBTを自認すると、"ゲイゲイし"くなってしまうのでは、という恐怖もあります。
そうした中で、私ももれなくそういった考えに捉われ
いかに"ノンケらしく振る舞えるか"
というスタンダードをもれなく就活に持ち込んだのでした。
合コンで女食えそうなところ、社格があって結婚するときに有利そうなところ、社会的安定がありそうなところ、
そういう"ノンケ"らしい基準で俺は会社を選びました。
内定して同期を見たとき、完璧にその基準での判断は成功していました。
随分と前同期に言われた台詞が印象的だったのですが
「風俗いかへんかったら、営業じゃねーから!」
そうなのです。同期や商社を志す人間にとって、いい女を抱くこと、合コンでモテること、欲望のほとぼりが冷める頃に社会的に印象の良い結婚をし、綺麗な嫁を貰って優秀な子供を育て、いい立地に持家を築くことがモチベーションの源泉なのです。
それを実現するための高い給与が必要なり、圧倒的激務を根底から支えています。
そう、ゲイの俺にとってはそれらは何1つモチベーションにはなりませんでした。
当然ですね。改めて理路整然と書くと笑えてきます。
この話を通して、言いたかったのは、以下の唯1つ。
22歳以下のゲイやバイは、まだ自分がLGBTに属するとはっきり自認できているケースは少ないと思います。
私自身がそうでしたし、ゲイ界隈では"ゲイゲイしい"(=女々しい)のはモテないので
LGBTを自認すると、"ゲイゲイし"くなってしまうのでは、という恐怖もあります。
でもね、それを就活のスタンダードにもちこむのはやめたほうがいい。
俺以外のゲイ/バイはこんなスタンダードで就活してないのかもしれないけど、
もし、こうしているゲイ/バイがいたら、じっくりと自己を見つめ直してみてください。
そうありたい自分と、本来の自分にギャップを抱えたまま新卒就活をするのは、よろしくなかったです。
そして、前述の一文に限って言えば、総合商社を受けようと思う学生の皆様に言えることでしょう。